看護師 勉強

ぴょん吉NSの勉強ノート

看護師のぴょん吉です。勉強内容を載せていきます!

ルンバールって?

はーい、こんにちはー!
毎度お馴染み看護師のぴょん吉です。
ぴょん吉のページを開いていただき、ありがとうございます、感謝感激です。
今日も元気にやっていきますんで、よろしくお願いします。

本日のテーマはこちら!

ルンバールって、時々、病棟でも行いますよね。

さてさて。

ルンバールってどのようなものでしょうか?

カタカナで書かれてしまうと名前からは想像がつかない!
そんなものが医療の世界にはたくさんあって、ぴょん吉も四苦八苦しとりますが、ぴょん吉以外にもそんな方、いるのでは?
やったね、同士ですよ同士!

そんな方々!
一緒に四苦八苦を共有しつつも、成長いたしましょう。
ぜひぜひ、ぴょん吉と一緒に学んでいきましょう!

出来得る限り分かりやすくを目指してやっていきます。
今回もよろしくお願いします。
ルンバールについて下記のような流れでいきます。

ではでは。
はじめていきますよ〜!


さてさて。
テーマであるルンバール。
ルンバールとは何でしょうか?

ルンバール?カタカナなんざ使ってないで日本語で言えやと思ったあなた!
そんなあなたのために日本語にしてみましょう。



腰椎穿刺



ルンバールを漢字で示してみました。
ようついせんし。
漢字にすると何をするかが見えてきますね。
腰を刺すんだなって。

ルンバール、つまり、腰椎穿刺とは。
背中から針を刺して、脊椎の部分から脳脊髄液を取る事を指します。
脳脊髄液を取ることで性状や圧を調べることをします。

まとめてみますと。
ルンバールってつまりこういうもの。

どういうものかはイメージできてきましたね。
腰椎穿刺と言おうが、ルンバールと言おうがエネルギーは変わらないけど。
ルンバールって言ったほうがかっこいいからルンバールって言うのかしら?
分かりやすい方が良いわぁって思いませんか?
ぴょん吉は思います。

ま、それは置いといて!

次はルンバールの目的について学んでいきましょう!

先程、チラッと目的について触れましたね?
圧や性状を見ると。
具体的にはどんなときにルンバールは行われるのでしょうか?

それは…
下記のようなときです!

ぴょん吉は今、整形外科病棟にいますので、ルンバールと言うと腰椎麻酔を思い浮かべます。
④の薬剤の注入目的でのルンバールですね。

脳神経外科なら水頭症に対し、減圧目的で行うこともあります。

自身の所属する部署によって主な目的も異なってきますかね。
どのような方にどんな目的で行う事が多いかは確認しておきましょう。
ま、そん時々でなんの目的でやっているか分からなきゃドクターや先輩に聞きましょう〜!

さてさて。
いろんな目的でやられるルンバールですが。

どんな患者さんにやってはいけないでしょうか?

目的を見たから、どんな方にやるかはなんとなく分かりますね?
でも、逆は?
やってはいけない人もいるんです。
それはどのような方でしょうか?

こんな方々はやってはいけないです。
①の感染や病変がある、ですが。
これはルンバールをやる事で状態を悪化させるリスクがあるからやってはいけません。

②については、あれれー?って思いませんか?
頭蓋内圧亢進してるなら圧抜きをしてあげなきゃいけなくないかなぁ?なんて思ったあなた。
やったね、ぴょん吉とおそろい♡
ぴょん吉もはじめ、そう思いました。

ここで大切なのは著明な頭蓋内圧亢進があるって事。
出血や脳腫瘍などで頭蓋内圧が亢進しているときにルンバールを行うと脊髄腔の圧が低下し脳実質が脊髄側に引っ張られるように移動して脳ヘルニアを起こしてしまう可能性があるため、ルンバールは禁忌なんです。

看護rooより引用しました。
ルンバールが禁止なのはこんな感じのイメージ。
症状を軽くするためにやってみたら、脳ヘルニア起こしちゃうなんて目も当てられません。
そんなことにならないようにご注意です!

さぁ、ルンバールをやってはいけない人が分かったところで。
次はルンバールはどのような体位でやるかを学んでいきましょう!
背中に刺すから背中を露出するのはわかると思います。
では、具体的にはどんな体位を取るでしょうか?

側臥位になって体操座り。
そんな体位がルンバールの体位です。
顎を胸に当てるようにし、目線はへその方に向け、背中を丸めるようにし、露出させます。
いかに刺しやすいように背を丸まらせるか。
それが大切になってきます。

体位を学習したら、今度は穿刺部位です。
医師がやる行為とは言え、どの辺を刺すかが分からなければ、処置の介助の際に困ります。
ぴょん吉と一緒に学んでいきましょう。
穿刺部位はこんな感じ。

大体、腰のあたりですね。
ここにぷすっと刺すため、そこをしっかり露出させてあげる必要があります。



さてさて。
今回はルンバールについて学んできました。
いかがだったでしょうか?
ここまで読んでくださった皆さまありがとうございます。
感謝感激です。
ではでは。
またぴょん吉と会いましょう。

CVって?

こんにちは〜!
毎度お馴染み、看護師のぴょん吉です。
寒くなってきたこの頃ですが、皆さま体調は大丈夫でしょうか?
感染症も起こりやすい時期のため、ご注意くださいまし。

馬鹿は風邪ひかぬとか言いますが。
ぴょん吉はよく風邪をひいたりいたします。
あれって引かないよってことではなく、風邪をひいても気がつかないって話なのですよね。
私はひかなーいって思わず、お気をつけくださいませ!

さてさて。

皆さまは
「AさんにはCV入ってます。」
と言ったような送りを受けたことはありますでしょうか?
あるいは首から管が飛び出しているような患者様を見た事があるでしょうか?

どちらもよくあるような光景ですよね。
ぴょん吉は整形病棟にいるため、たまぁにしか見かけませんが。
内科とかだとよくあるのでは?
病棟で看護師をやる上ではCVと呼ばれるものには出会うかと思います。

そんなことで!
今回、ぴょん吉はCVカテーテルについて勉強していきたいと思います。

今回は下の流れでCVカテーテルについてお送りします!

CVはよく病棟で見かけます。
何だったかなぁって知識が曖昧であるなら、ぜひぜひ、ぴょん吉のお勉強にお付き合いくださいまし!

ではでは、初めていきましょう!
今回もよろしくお願いします。


よく、CVと略されるCVカテーテルですが、
日本語にすると…。

こんな感じ。
日本語にすると、なんとなくどんなものかが分かりますね。
中心静脈に入ってる管かなーって。

ただ。

まだよく分からないですね。
分かったーってなったあなたは凄いです笑
ぴょん吉にはまだわからないです。
詳しく見ていきましょう。

点滴をやったりするために、中心静脈という太い静脈に留置するカテーテル
これがCVカテーテル。通称CVと呼ばれているものです。

さてさて、ここで。
中心静脈って?となったあなた。
中心静脈についても復習しておきましょう。

解剖学の教科書には中心静脈は載っていないかと思います。
それはなぜか。
中心静脈は解剖用語ではないからです。

解剖学的にいうと中心静脈とは
・上大静脈
・下大静脈
の2つを指します。

2つの血管の位置はこんな感じ。
右心房の近くにある血管で、末梢静脈に比べ、太く、血流が速いため、血管内に薬剤を投与すると、すぐに希釈されるという特徴があります。
組織障害性の高い薬剤などを投与することに適しています。

ようするに、血管に入れてすぐに薬剤が薄まるから、刺激の強い薬剤入れることができるってことですね。
抗癌剤とか高カロリー輸液とか。
末梢静脈に入れるには刺激的すぎるものを血流の早い太い血管使えば入れられるんじゃないかなって感じのものですね。


さてさて。
CVは決まった場所から留置しますが、それはどこでしょうか?
末梢静脈だと大体、腕を選択することが多いです。
では、CVだとどこだか、分かりますか?

CVの留置場所はこんな感じです。
覚え方は以下の通り。

大体、鎖骨で泣け。

てな感じで覚えると覚えやすいですね。
覚えるなら語呂合わせが覚えやすいですよね。ネット検索するといろいろ出てきて面白いですよ。

*大腿部は安全にさせるけど、オムツに触れやすい場所であり、汚染のリスクが高い。

*鎖骨は近くに肺があり、肺を刺すリスクがある。

だからこそ、長らく留置するなら頸部を選択することが多いイメージですね。
感染リスクはどこもありますし、血行性に感染するとあっという間に全身に回るから怖い。

さてさて。
CVカテーテルを挿入する太い血管について学んだところで。

中心静脈なんて太い静脈にカテーテルを留置するのはどんな時でしょうか?
今までの流れから刺激の強い薬剤である抗がん剤などを投与するときなどに使いそうだなとは分かりますが、ほかにどのような時に使うんでしょうか?

CVの適応は以下のような時です。

高カロリー輸液は末梢静脈で行うと静脈炎を起こしてしまうため、末梢静脈でやることは禁忌です。
CVは大体、高カロリー輸液をやる際に入れることが多いため、頸静脈的高カロリー栄養法とも呼ばれています。

CVカテーテルで点滴療法などをやっていくためにはCVカテーテルを管理していく必要がありますよね。
では、何を注意する必要があるでしょうか?

管理する際には抜けてしまわないように注意する必要があります。
抜けると、末梢静脈以上に出血します。
下手すれば死にます。
注意しましょう。

また、過去にCVを使用しない場合にクランプしていなかったがために、逆血により、出血多量で亡くなったなんて事例もあります。
しっかりクランプされているかを確認する必要もあります。

末梢静脈カテーテルにもシングル、ダブルと種類がありますよね。
CVカテーテルにも種類があります。
カテーテルには以下の種類があります。

ルーメンの数が少ない方が、カテーテル感染の発生率は少なくなります。

つまり、シングルが、1番感染リスクが低いというわけです。

中心静脈に挿入するため、感染してしまうと一気に重症化してしまいます。
そのため、目的に合わせ、1番少ないルーメンを選択するように注意する必要があります。
高カロリー輸液をするだけが目的ならダブルルーメンで十分であり、トリプルはいらないですよね。
感染リスクを減らすためにはトリプルではなく、ダブルを選択します。



さてさて。
CVについて学んできましたが、如何でしたか?
結構使う場面も多いため、しっかりと管理できるようにしていきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
ではでは。
また会いましょう!

アミノレバンって?

はい、こんにちは!
毎度お馴染みな看護師のぴょん吉です!

徐々に寒くなってきた今日この頃。
皆さんは体調を崩されたりしてないでしょうか?
季節の変わり目ですので、ご自愛くださいね!

さてさて。
寒くなってきたということは。
今年度も早半年が過ぎ去りました。
残り半年で新しく仲間入りした新人さん方が独り立ちをし、また新たな子達がやってくるわけです。
そうなってくると、事故が増えてきますので、気を引き締める必要もありますね。

まぁそれはそれとして。

そろそろ、入ってきた方々が中々先輩に質問出来ず、事故を起こしてしまうなんてことが増えてきます。
あるいは、出来ると思ってやってみたら…なんて事も起こり得ます。
何が起こり得るかは神のみぞ知るところ。予想だにしなかったことが起こりえるんです。
予防するためには過去の事故事例を知る事も1つの手。

てなわけで。
ぴょん吉にあったことをまたまた語らせていただきます!

ぴょん吉が今回語るのはこんな感じてです!

アミノレバンって何だっけとなった方。アミノレバンがどういう方に使うか分からないって方。これから夜勤も初めて行く、あるいはやり始めたよっていう新人さん。新人さんに指導をしている先輩看護師さん。そんな方々に聞いてほしいです。

事例を共有しつつ、アミノレバンについて分かりやすくお話しした内容となるようにしています!

ではでは、はじめていきますねぇ!
今回もどうぞぴょん吉にお付き合いくださいませ!

さてさて。
夜勤の時に事件は起きました。

患者様の様子を見回った後、消灯したら、その後も仕事が続きます。
その後の仕事の一つとして、翌日朝分の内服薬のチェックがあります。
リーダーとメンバーの2人で担当患者様の内服薬を確認し、朝食時に配り、内服していただきます。

朝食時の内服薬のチェックをしている最中にことは起きました。
アミノレバンを朝一に180の水で溶かし、それを朝昼夕で3回に分けて飲んでいる患者様がいました。

メンバー看護師にアミノレバンってどうすれば良いかと聞かれた為、180ml程度の水で溶かし、病棟内にある冷蔵庫にアミノレバンを保管し、3分の1を朝の食事時に渡すように話し、冷蔵庫の中をチラッと見ました。

すると、そこにはアミノレバンが残っていたんです。

3分の1程度の残量があります。
なんだろう、これはと調べてみると?

朝一、薬剤師が薬の内容をチェックした後、内服薬を昼からズレで内服してもらっていたようです。
夕分の内服薬を今日は眠前に内服していたんです。
そのため、アミノレバンもズレになっており、眠前に飲んでもらう必要がありました。
それを夜勤の看護師が見落としてしまっていたため、残ってしまっていました。
ズレで内服していることも、アミノレバンを眠前にも飲む必要があったこともメンバー看護師しか知らないことでした。

まぁ、つまりは夕分の内服薬を眠前に時間をずらし内服してもらうはずだったのに、アミノレバンだけ忘れて内服してもらっていなかったという事故です。内服薬のずれで飲んでもらっていたことは受け持ちであるメンバー看護師しか知らなかった。受け持ちの責任は中々に重いですよね。受け持ちが忘れてしまったら、事故が起きてしまうんですから。

内服薬の飲み忘れはよくある事故ではありますよね。
あっちゃいけないことではありますが、よくあることではありますので、注意が必要な事ですよね。

よくよく調べてみると、他の薬は飲めており、アミノレバンだけ飲み忘れてしまっていたようでした。
なんでそうなったかも踏まえ、師長さんに報告をしました。
すると、次のこと話を言われました。


・アミノレバンはどんな目的で使用していたか。
・それを飲み忘れたことによりどんなことを気をつけて行く必要があるか。
それを踏まえて、どう指導していきますか?


言われてみて、上手く指導できそうに無いなぁとおもっちゃったわけですよ。
ゆえに、今回はアミノレバンについて勉強していこうと思います。


さてさて。
まず最初はアミノレバンについてのおさらいから。
アミノレバンって何だったかなぁって方もいるでしょうから!

上の写真の物を見たことがありますでしょうか?
あれがアミノレバンです。180ml程度の水で溶かして内服します。

アミノレバンの商品名はアミノレバンEN配合散
です。
アミノ酸、糖質、脂質、電解質、ビタミン剤などを配合した肝不全用経口栄養剤。コーヒー味とフルーツ味があります。

分かりましたか?
それで分かれば苦労はないですよね。
詳しく見ていきましょうか!


アミノレバンは肝不全用経口栄養剤です。

ということは?

肝臓について知る必要がありますよね。
では。

肝臓とはどのような臓器であるか、皆さん、説明できるでしょうか?

肝臓は別名、「沈黙の臓器」と呼ばれています。ちょっとやそっとの障害じゃ、症状が出現しない我慢強い臓器であるゆえにそう呼ばれています。たた、それは症状が出現したときには手遅れとなってしまうくらい障害されてしまっているということでもあります。

また、約70%近く切り取っても、再生することができるくらいに、優れた再生能力を肝臓は持っています。
そんな肝臓ですが、特徴は下記の通り。

さて。
肝臓の特徴は分かりましたが、肝臓はどういう事をしている臓器でしょうか?
特徴の次は働きについて見ていきましょうか。

肝臓は端的に言えば体の中の工場的役割をしています。
他にも色々な役割を担う働き者な子なんですよ。
肝臓は下記のようなお仕事をしています。

あらら、お仕事いっぱいーってなりません?
じゃあ、肝臓が障害されると大変そうですよね?
具体的にはどう大変なんでしょうか?

先に話した通り、肝臓っていろいろお仕事をしてくれています。肝機能低下すればその仕事ができなくなりますよね。
それって、どのように大変なことなんでしょうか?
詳しく見ていきましょうか。


*栄養素の貯蔵を行えなくなるということは?

胃や腸から消化されてきたブドウ糖を肝臓はグリコーゲンの形で貯蔵しています。

肝機能低下により、それはできなくなりますよね。つまり、肝臓が蓄えていた分のエネルギーが不足してしまいます。また、芳香族アミノ酸は肝臓で代謝されますが、代謝できなくなります。

エネルギー不足となれば身体はうまく動かせません。
肝臓が準備できない分のエネルギーはどうするんでしょうか?
筋肉がBACCを利用し、代わりに作ってくれます。



*栄養の作り替えができなくなるということは?

体内に取り込んだたんぱく質アミノ酸まで細かく分解し、肝臓で体内に必要なたんぱく質に作り替えています。

肝機能低下すれば、たんぱく質がつくれなくなってしまいます。たんぱく質の一種であるアルブミンも作れなくなりますから、アルブミン不足となり、腹水などの症状も出現していまいます。

肝臓がアルブミンを作れなくなると、筋肉でBACCを利用し代わりにアルブミンを作り出すようになります。


*解毒できなくなるということは?

アンモニアの解毒は肝臓の仕事の一つですが、肝機能低下すれば当然、それもできません。では、どうするか?
まぁ、皆さん、想像できていますよね?
筋肉がBACCを利用して代わりにやってくれます。
筋肉、意外に働き者なんです。


さて、順々にみてきましたが、肝機能低下するといろいろできなくなるため、大変な状態ですよね。

ただ。

筋肉が代わりにやってくれるならよくない?って思いませんでしたか?
まぁ、結論から言えば、よくはありません。
身体に不必要なものはありません。肝機能低下してもいいなら初めから肝臓はいらないでしょう。

肝機能低下により、芳香族アミノ酸代謝できなくなり、体内にたまっていきます。逆に筋肉がいろいろと肝臓の代わりに仕事をするためにBCAAを利用するため、BCAAの必要量は増えます。つまり、BACCが不足しやすい状況となってしまいます。

では、BACCが不足するとどうなるか?

身体はBACCが不足すると筋肉を分解し、筋肉内のBBACCを取り出そうとします。筋肉量が減少すれば、肝臓の代わりに働いてくれる子がいなくなってしまうんです。
あらら、大変。って感じですよね。

肝硬変の方は健常者にくらべ、1.3~1.5倍のBCAAが必要となります。
何にどれだけBCAAが含まれてたかなって方はぴょん吉がBCAAについて説明しているものがあります!
ぜひ、ご覧ください。

さてさて。
BCAAですが、肝硬変となれば必要量が増えるということはお話ししました。
食事で補うことができればいいですが、それは中々難しいのが現実ですよね。

そこで登場するのが、アミノレバン達、肝不全用経口栄養剤です。肝不全用経口栄養剤は不足しやすいBACCなどを補ってくれるんです。
アミノレバンの特徴についてみていきましょうか。


アミノレバンは先に述べたようにBACCを多く含んでいます。不足しやすい栄養素を多く含んでいるんです。
そんなアミノレバンの特徴は下記の通りです。

ちなみに、肝硬変の人にとって、12時間の絶食は健常者にとっての3日間の絶食と同等なんです。夕ご飯から朝ご飯までってそれくらい時間が空くことがありませんか?

本来なら、肝臓がグリコーゲンを貯蔵し、得ている間にもそれを身体に供給しているからこそ、身体は血糖値などを保つことができ、エネルギー不足にならずにすんでいるんです。

肝機能低下すれば、それができなくなりますから、夜を越えるだけでも身体にはなかなかの負荷がかかるんです。
肝臓って重要なんだなって実感しちゃいますよね。


事例を通して、新人さんに伝えたいことは2つあります。

*手順通りに行うことは大切。

*確認をするって自分も患者様も守ることになる。

ということ。
人間ですから、失敗することもミスをすることも当たり前にあります。
それを防ぐための手順です。

上で紹介した例では手順を逸脱していました。
手順を逸脱すれば責任は看護師にあります。我が身を守れないので手順を守りましょう。

薬と指示簿を照らし合わせばアミノレバンがないことは明らかでしたが、しっかり確認しなかったがゆえに事例のことが起きました。

内服忘れは街を受けるのは患者様です。確認を繰り返しすることは患者様を守るためにしていること。それをしないことは患者様にも自分自身にも害を及ぼすのだということを知っておく必要があります。

事例を通して、改めて確認することの大切さを見に染みて感じました。

眠前の内服薬はメンバー2人で確認しており、私(リーダー)はノータッチでした。
ちゃんと、業務が行えているかの確認も踏まえ、ダブルチェックした薬剤の内容をチェックしてあげれば事故も防げたかもしれません。

確認確認確認…
報告が中々ないこともありますから、こちらから確認をやかましいくらいにしてあげなければと思います。
かましい母さんのような先輩にならないと!ってぴょん吉は思います!ファイトですよ!!


さてさて。
今回はこのくらいで。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます!
また、お会いできたらぴょん吉喜びます!
ではでは、また会いましょう!!

三方活栓って怖いのよ?

はい、こんにちは。

毎度おなじみの看護師ぴょん吉です。

はじめましての方も、そうじゃない方も見ていただいてありがとうございます。

このご縁に感謝感激です!

 

今日は下記の3本立てでお送りまします。

 

  1. 先日あったこと
  2. 三方活栓について
  3. 伝えたいこと

 

三方活栓に自信がないよって方、一緒に勉強していきましょう。

また、新人教育をしている方々。

新人さんが起こしたことです。

新人さんができないのは当たりまえ。

私たち先輩が注意してあげましょう!

こういうことがあるんだということを知ってほしいです!

新人の皆さんや教育担当の先輩たちに見てほしい。

そんな内容です。

 

さてさて。

はじめていきますね。

先日、こんなことがありました。

 

 

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普段、ナースコールをあまり押すことのない患者様からのナースコールがあり、なんだろなぁと思いつつ訪室すると、患者様が困った顔をされてベッドの上に座っていました。

「これ・・・」

なんだか、歯切れが悪い。なぜ呼んだのだろう?

患者様はどうしたらいいかわからないというように点滴ルートを指し示します。

とりあえず、指し示されたルートを見ました。

そして思ったのは。

 

んん?やけに赤いルートだな。

 

て、こと。

今日、この人輸血なんてしていたっけ?と思いつつ、よくよく見てみます。

いやいや、輸血が必要な入院じゃないし。おかしいなと引っかかりは初めからありましたが。よくよくみてみて、さらにあれれ〜となりました。

名探偵コナンの主人公もよく、あれれ〜?とあざとく言いますが。私も言いたくなるような事態がそこにはあったんです!

 

なんと、ベッドサイドが赤いんですよ。

 

シーツも床も真っ赤。

さて、皆さんは何があったと思いますか?

 

看護師さんなら、赤く汚れていただなんて聞いたら血か?なんて思いますよね。

正解、血で汚れていたわけです。

そりゃぁ、患者様も困り果ててしまいますよね。

どうしてそうなっているかよくよく見てみると。

点滴ルートが逆血してしまい、血が止まらず流れ出ていました。

その方はCAS後の患者様で、点滴からも内服薬からもサラサラ薬を入れていたんです。

そのため、血は止まりにくい。

 

ただ。

 

けど、ちょっとまて。なんで流れ出ているんだ?

 

と、なりますよね?

三方活栓がルートにつながっていたんですが、三方活栓のうち、一つにはノバスタンがシリンジでつながっており、こちらは終了したらしく、シリンジの電源が落とされノバスタンがつながっている接続のほうへロックがかけられている状態でした。

もう片方の接続口はフタがされていない状態で放置されていました。

 

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こんな感じでした。

だから、そこから逆血した血液が流れ出ていたのです。

シュアプラグとかさえついてたら、血が固まって、ルートがダメになってたかもしれないけど血だらけにはならなかったのに!

フタがないことにマジかぁって感じでした。

 

ざっくりの流れをまとめるとこんな感じですね。

 

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ここで言いたいことが二つ!

ぴょん吉の言いたいことを聞いてくださいませ。

 

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・点滴ルートは血管に入っているものです。そこからの感染リスクがあります。血液内から感染したらあっという間に全身にまわり危険です!接続口には必ず、フタをしてください!何もなしでの放置は絶対ダメ。

 

・三方活栓のロックの仕方は単純です。実際やってみないとわからないかもしれませんが、勉強し覚えるようにしましょう。

 

さぁ詳しく、三方活栓についてぴょん吉と学んでいきましょうか。

 

 

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三方活栓ですが、下記の2種類のものがあります。

 

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L型とR型ですね。

皆さんの病院ではどちらを使っていますか?

うちの病院ではⅬ型が主です。

時々、r型も見かけますが、主にL型です。

ということでⅬ型から説明しますね。

 

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Ⅼ型ですが、よくよく見てみるとOFFという文字が書かれています。

このOFFの文字を向けたほうにロックがかかります。

OFFが向いていないほうはロックがかかっておらず、解放された状態ということです。

 

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先ほど話した患者様の三方活栓はこうなっていました。

ロックされていたのはシリンジポンプがつながっている方。

ということは?

患者様のルート側と何もつながっていないほうは解放されているということですね。

ゆえに血が流れ出ていたわけです。

呼んでくれる人だったから良かったですが、そうでなければ最悪、出血多量となります。死亡事故がほかで起きています。

 

怖いですねぇ。その怖いという気持ちは忘れちゃいけません。

 

今回は逆血という形でしたが、解放されているということは患者様のルートのほうにも流れることができるということ。

フタもされていない接続口なんて黴菌が入り放題ですね?

敗血症を医療職が引き起こした。これは笑えませんよ?

 

今回は逆血が止まりませんでしたが、逆血した血が固まってしまっていたら。

点滴ルートが使えなくなります。また、針を入れなおす必要があります。痛いのは患者様です。

 

患者様に害をなしてしまうんだ。最悪、死に至ることがあるんだ。

 

それを念頭に置いたところで。

続いてはR型を見てみましょう。

 

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まぁ、図の通りなんだけどね。

矢印が向いている方は解放されている状態であるため、ご注意を。

 

基本、何も流さずにロックをかけてほしいなら患者様につながっているルート側にロックをかけてあげて。

患者様に一番近いところをロック!

そうすれば逆血もしないし、変なものが患者様にもいかないですよね?

 

患者様には元気になって笑顔で帰ってほしい。

誰もが思うことです。

中途半端な知識は危険です。

しっかり、これからも勉強を頑張っていきましょう。

ぴょん吉も頑張っていきます。ともに頑張りましょう!

 

さてさて。

今回はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

BACCって?

こんにちはー!ぴょん吉です。

第3回目ですね、本日も張り切っていきますのでよろしくお願いしまーす!

 

さてさて。

今回のテーマは「BACC」です。

ご存知でしょうか?

栄養の世界で聞く言葉かと思います。

筋肉をつけるのを助けてくれたりするので、リハ栄養でも注目されてますね。

 

そんなBACCを本日、ぴょん吉が下の4項目で説明していきます!

 

1.BACCって何?

2.アミノ酸ってなんだっけ?

3.BACCの特徴は?

4.BCAAを含む食品は?

 

勘の良い方なら気づきましたね?

BACCってアミノ酸です。身体を作る元となるものですね。

綺麗な皮膚を保ちたいとか、身体を引き締めたい、筋肉をつけたいという方の味方になってくれます。

 

とはいえ。

 

食物に良し悪しはありません。

脂質も糖質も不足すれば身体はうまく動けなくなります。

 

過剰に摂取する。あるいは摂取量が足りない。

 

それがいけないのです。

バランスよく食べる。これが一番大切です。

BACCを取って運動をした方がいいというデータはありますが、ほどほどに摂るのが一番。摂りすぎもだめよ!

 

それを念頭において。

さぁ、ぴょん吉とお勉強を始めましょう〜!

今日もよろしくですよ!

 

 

1.BACCって何?

さてさて。

今日のテーマであるBCAA。

こういうのをみて、思いませんか?

 

日本人なんだから日本語で書けよと。

 

ぴょん吉はよく思います。

医療の世界はアルファベットとかで表すのを好みすぎですよね。

DMとかHTとかVTとかCASとか。

上げたらキリがないから困っちゃいますよね。

 

さて、BCAAですが

これは分岐鎖アミノ酸と呼ばれるロイシン、イソロイシン、バリンのことを言います。

あれ?日本語にしても分からないぞ?ってなりましたか?笑

 

詳しく見ていきましょうか。

 

人の身体の中のタンパク質を構成するアミノ酸20種類。そのうちの9種が必須アミノ酸と呼ばれるもので、これは身体の中で作れないため、口から摂取する必要があります。

ロイシン、イソロイシン、バリンは必須アミノ酸です。

ということは、口から摂取しないと体内では作られませんね。

筋肉を構成する必須アミノ酸のうち、約30〜40%がBCAAです。

 

BCAAのまとめが下記の通り。

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さて、ここでアミノ酸ってなんだっけとなりませんか?

詳しく説明していきますね。

 

 

2.アミノ酸ってなんだっけ?

f:id:pyonkitins:20191006022228j:image

上記がアミノ酸って何だっけの回答です。

あれ?5%より20%のが面積狭くね?とかいうツッコミはいりませんよ?

図で示したほうが分かりやすいということで書いてみましたが…

下手っぴなのはご愛嬌♡

 

さてさて。

三大栄養素の1つ、タンパク質。

主に体を作る素となるのがタンパク質です。

タンパク質ってたくさんのアミノ酸がくっついてできています。

 

アミノ酸ってつまり、タンパク質を作る材料のこと。

 

タンパク質は20種類のアミノ酸から作られます。

そのうち、9種類が必須アミノ酸

身体の中で作ることができないアミノ酸であり、口から食べる必要があります。

残り11種は非必須アミノ酸と呼ばれてますね。

 

口から肉や卵、魚などのタンパク質を摂取すると、胃でペプチドまで分解され、小腸でアミノ酸まで分解されます。

そのアミノ酸を使って身体に必要なタンパク質を再合成していくわけです。

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人の身体の中には数万種類のタンパク質があり、それぞれが違う役割を担っています。

酵素やホルモンとして代謝に関わったり。ヘモグロビンとして輸送に関わったり。皮膚など身体を作ったり。

アミノ酸って身体を作るだけじゃなく、神経伝達物質やビタミンなどの生理活性物質の前駆体としても働いています。

アミノ酸って変幻自在にいろんなものとなって様々な働きをするんですよ。

本当に働き者な子なんです。

 

 

3.BACCの特徴は?

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だから、運動時に摂取する人が多いわけです。

リハビリ時にBCAAを摂取した場合、摂取していない場合に比べ、筋肉の付きに優位な差があったという研究結果もあります。

そのため、医療の現場でもリハビリ時にBCAAを摂取していたりします。

リハタイムゼリーとかがリハビリ時に摂取するBCAAを含む補助食品として、有名ですね。

 

運動の際に2g程度、BCAAを摂取すると良いとされています。

ただ、摂りすぎると眠れなくなったりするのでご注意を。

何事もほどほどが一番なんです。摂りすぎもダメです。

 

運動の時って、蓄えられている糖質や脂質、血液中のBCAAを使ってエネルギーを作り出します。

糖質を分解すると、乳酸が発生しますが、これが疲れの原因とされています。

糖質や脂質、血液中のBCAAでもエネルギーが足りない場合、筋肉中のBCAAを利用しようとします

この際に筋肉を分解する必要がありますので、エネルギーでリハビリをすると、逆に筋肉が減ってしまうなんて事態になってしまうわけです。ここで筋損傷が起きます。

摂らなさすぎもダメって言うことですね。

 

 

4.BCAAが含まれる食品は?

BCAAを摂ったほうが良いって言っても、何に含まれているか分からないですよね。

アミノ酸だから、タンパク質に含まれてるかな?じゃあ、肉や卵とか?

なーんて、予想は出来ても。何に含まれているかなんて分かりません。

 

そんなわけで、BCAAを含む食品を紹介していきます。

BCAAを含んでいる食品はマグロの赤身、カツオ、鶏肉、牛肉、牛乳、卵などです。

あら、やはりタンパク質と言われる食材達に含まれてましたね。

 

どのくらい含まれているかと言うと?

以下の通り。

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BCAAは1日に8〜16gくらい摂ることが推奨されています。

意外にたくさん食べないと、摂れないのだと言うことに気がつきましたか?

卵だと4つ以上食べたらちょうど良い。

牛肉だと280gだったりして。

他のものを摂りすぎてしまいますよね。

1つの食品からとるのは身体に良くないのでいろんなものを食べましょう。

バランス良くが大切です。

 

さてさて。運動時とかにBCAAをって話してきましたが、吸収されて使われるまでに時間がかかってしまいますよね。

だから、サプリなどで摂ったほうが良いって言う方もいます。

私もサプリなどの栄養補助食品などを否定する気はありません。食事で摂りきれないならば不足するより補助食品を使って補ったほうがいいでしょう。

ただ。

人工的に作られたものを摂り続けると腎臓や肝臓に負担をかけてしまうと言われています。

また、食事から摂取するだけならば普通は過剰摂取にはならないのに、補助食品にて多量に摂取するがために過剰症を引き起こしたりもします。

栄養補助食品は補助をするものであって主たるものではありません。食事から摂取するのが一番生理的であり身体に良いということを念頭に置いておいてくださいませ。

 

 

ではでは!

今回はこの辺で!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

また次回お会いできることをお待ちしております!

CO2ナルコーシスって?

体内のCO2の異常蓄積により、意識障害などの中枢神経症状をきたす病態のこと。

 

うん、堅っ苦しいね。

 

医療や看護の言葉は堅っ苦しい〜って思いません?とっつきにくいなあって思うぴょん吉です。

ということで!

噛み砕いて話していきましょ!!

ぴょん吉が話すので、気軽に聞いてくださいまし。

 

今日のテーマはCO2ナルコーシスです。O2投与時などに注意すべきものですよ。安易に大量のO2投与をしちゃダメよっていう根拠でもありますよ。

 

CO2ナルコーシスとは呼吸が弱くなって、二酸化炭素が身体にいっぱい溜まっちゃって、苦しいよって意識を朦朧とさせちゃったりしている状態のこと。

ナルコーシスって昏睡って意味。CO2多くて昏睡ちゃっているよって感じかな?

これはO2投与時とかに起きやすい。

 

 

 

ーーーはて?

 

 

 

何でO2投与してるのに、CO2溜まって、あっぷあっぷになってるん?なんて思いません?

まぁ結論から言えば、O2投与したから呼吸が抑制されちゃったの。

え?意味わかんねーってなる?

じゃあ、詳しく考えていこ〜!

 

呼吸の調整って何で行なっているかというとCO2とO2に反応して行なっています。

普通はCO2が溜まってくるとそれを感知して呼吸をいっぱいしよーって身体が頑張り始めるんです。通常はCO2に感知して呼吸を促すっていう調整がメインです。

 

だけど。

 

COPDなどの疾患持ちの身体はCO2がたくさんあることに慣れています。

身体って慣れることができちゃうんです。いつでもリフレッシュな反応が出来るわけじゃなくて、慣れてきちゃうと反応が薄くなっちゃうんですね。

普通の人ならCO2蓄積が呼吸を促す要因になるけど、CO2があることになれると、CO2が溜まったくらいじゃ呼吸は促さない。

 

じゃあどうするか?

 

O2が少ないことに反応して呼吸を促すようになるわけです。

どちらにせよ、呼吸促すならいいじゃん?って思うとこかもだけど、それは違います。

O2を投与しちゃうとO2たくさんあるから呼吸しなくていいやって呼吸を弱めちゃうんです。

CO2がたくさんあっても反応しないから呼吸は弱いまま。CO2が溜まりに溜まります。

呼吸は弱いからO2は少ないし、CO2は溜まっていっちゃう。ヤバイですね。

 

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通常、血液はpHを7.35〜7.45に保っています

7以下、つまり酸性に傾けば昏睡状態になり、

7.7以上、つまりアルカリ性に傾けば痙攣を起こします。

 

呼吸抑制されて、CO2がたまれば呼吸性アシドーシスになります。

つまり、呼吸がうまく出来ず、血液が酸性に傾いてしまうんです。

 

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するとどうなるか?

 

昏睡に至ります。

それに至るまでにさまざまな症状を呈します。

 

以下の症状に注意が必要。

 

・頭痛

・血圧上昇

・発汗

・意識レベル低下

・痙攣

・傾眠

・昏睡

 

上のほうの症状ほど、状態は軽く、下の方ほど重篤な状態の時に呈する症状です。

昏睡までに至る前に発見して対応していきたいですよね?

 

だから、O2投与時には以下のことに気をつけてください。

 

*呼吸が弱まっていないか?

*頭痛や悪心、嘔吐などは起こしてないか?

*意識レベルは変動ないか?

 

もしも…

おかしいと思うことがあれば放置せずにすぐに相談する!

それが一番大切です。

 

さてさて。

では、今回はここまで!

また、次回会いましょう。

 

リフィーディング症候群って?

 

はーい、こんにちは!

看護師やってます、ぴょん吉です。

今日も頑張っていきますので、

皆さま、よろしくお願いします。

 

さてさて。

皆さんはリフィーディング症候群って知っていますか?

今回のテーマは「リフィーディング症候群」です!

 

戦後とかにはリフィーディング症候群で亡くなった方がいたりするんですよ。

はるか昔、織田信長の家臣であった豊臣秀吉もこのリフィーディング症候群を認識していたっていうから驚きです。

豊臣秀吉兵糧攻めで攻め落とした城の生き残り達に多くの粥を与えたんですが、たくさん粥を食べたことによりリフィーディング症候群を引き起こし、生き残った方々の多くも亡くなってしまったんだとか。

これを豊臣秀吉は死ぬおそれがあると分かっていて、わざとやったという可能性があると言うんだから怖いわけです。

まぁ、歴史はさておいて。

 

そんな古き時代から認識されていたという

「リフィーディング症候群」

皆さんはどのようなものか、知ってますでしょうか?

 

それって一体どういうものなの?って方、あるいは知識が曖昧だよって方。

これからぴょん吉が出来る限りわかりやすく説明します。

リフィーディング症候群について、ぴょん吉と共に一緒に学んでいきましょう!

 

ではでは、始めていきますね。

 

 

1.リフィーディング症候群って何?

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リフィーディング症候群とは、で調べてみましょうか。

「慢性的な栄養不良状態が続き、高度の低栄養状態にある患者にいきなり十分量の栄養補給を行うことにより発症する一連の代謝合併症の総称」

これがリフィーディング症候群であると出てくるかと思います。

 

分かりましたか?

看護の語句説明って難しいですよね。

もうちょい噛み砕いて言ってよとぴょん吉もよく思います。

難しい言い回しが本当好きだなぁって。

 

さて。

まぁつまり、リフィーディング症候群ってなにかというと。

・1週間とかまともに食事を食べていない患者に対して、

・いきなり十分量の栄養を投与することで

・生じてくる心不全不整脈などの代謝合併症症状

これらの症状をひっくるめて、リフィーディング症候群といいます。

 

上記の画像にも載せている通り、リフィーディングって再摂取という意味があります。

栄養不良が続いた人が食事の再摂取をすることで生じる様々な症状、これがリフィーディング症候群なわけです。

 

ずっと食事をまともに食べれなかった人が急激に食事を食べると最悪、死ぬから危険ですよってことですね。

食事を食べただけなのにぃって思っちゃうところです。

 

 

2.なぜ、リフィーディング症候群って起きる?

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さて、リフィーディング症候群はなぜ起きるのでしょうか?

 

リフィーディング症候群が起きる理由は一言で言えば

慢性的な電解質やビタミンの不足

です。

 

出現する症状はビタミン欠乏症だったり、電解質の欠乏により起こってきます。

詳しく見ていきましょう。

普通ならば食事をします。

口から得た糖質からエネルギーを作り、身体を動かしています。

エネルギーを作る際にはリンなどの電解質ビタミンB1が必要となります。

 

飢餓状態になると、口から得られる糖質がなくなります。

すると、身体はどうするか?

身体に蓄えられたタンパク質や脂質を分解してエネルギーを作り始めます。

飢餓状態が長期となってくると、身体は主に脂質を分解してエネルギーを作るようになります。

この状態が進むと血液が酸性に傾いたりと危ない状態となってしまいます。

当然、栄養補給が必要となりますよね。

 

しかし。

 

急激な栄養補給は禁忌です。

栄養不足が長期となっていますから、ビタミンや電解質は当然、不足しています。

そこに栄養補給を行うと、

糖質に反応して、インスリンの分泌促進

ということが起きてきます。

 

すると、どうなるか?

 

下記のようなことが起きてきます。

 

インスリンの過剰分泌が起きれば、インスリンが効きすぎるってことが起きます。

  →低血糖が起きます。

 

インスリンの作用により、カリウムマグネシウム、リンが細胞内に取り込まれ、大量に使われます。

  →電解質の欠乏症状が出現します。

 

インスリンの作用により、尿細管でのナトリウムの再吸収が促進されます。

  →浮腫や心不全の悪化が起きてきます。

 

・身体に取り込んだ糖質をエネルギーへと変換するために大量のビタミンB1を使用します。

  →欠乏症状が出現します。

 

こうして、リフィーディング症候群が起きてくるわけです。

ただでさえ、不足している電解質やビタミンを糖質をエネルギーに変えるために細胞内に取り込んで使ってしまい、深刻な電解質やビタミン不足となり、欠乏症状が出現してきてしまうんですね。

 

 

3.具体的な症状は?

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リフィーディング症候群で現れる症状は様々です。上記の画像を参考にしてください。

 

具体的には下記のような症状が出現してきます。

電解質異常

・リン不足

リンは糖からエネルギーを作ったり、ヘモグロビンと酸素が結合したりすることの補助をしています。

そのため、リンが不足してくると、エネルギー不足、酸素不足となります。臓器障害が出現したり、エネルギー失調、末端酸素不足が現れてきます。1番酸素やエネルギーを必要とする臓器は脳です。リン不足時には脳への影響があります。

マグネシウム不足

体内で300種類以上の酵素の正常な働きとエネルギー産生を助けるとともに、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。神経の興奮を抑え、筋肉の収縮に関与し、また、血圧を調整します。

不足すると食欲不振,悪心,嘔吐,嗜眠,筋力低下,人格変化などの症状が出現します。

カリウム不足

カリウムは、細胞、神経、筋肉が正常に機能するのに必要な物質です。

不足すると筋力低下、筋肉のけいれんやひきつり、さらには麻痺が生じるほか、不整脈を起こすことがあります。

 

インスリン分泌過剰

低血糖症

空腹感、意識レベルの悪化など低血糖症状があれば、すぐに血糖値の測定を行いましょう。

・ナトリウムの再吸収

浮腫や心不全の悪化につながります。栄養補給後、一週間くらいの体重増加は水分が溜まってしまったり、細胞内液の増加によるものが多いと言われています。

 

○ビタミン欠乏症

ビタミンB1不足

ビタミンB1は、糖質からのエネルギー産生と、皮膚や粘膜の健康維持を助ける働きをします。また糖質を栄養源として使っている脳神経系の正常な働きにも関係しています。

ビタミンB1が不足すると、ブドウ糖から十分にエネルギーを産生できなくなり、食欲不振、疲労、だるさなどの症状が現れます。また、脳はブドウ糖をエネルギー源としているため、ビタミンB1が不足するとエネルギーが不足し、脳や神経に障害を起こします。

さらに、重症な場合は脚気(足の浮腫、しびれ、動悸・息切れ)やウェルニッケ・コルサコフ症候群になり、重篤な場合は死亡することもあります。

 

4.予防するためには?

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看護師やってて思うのは…

病気にはなりたくないなってこと。

まぁみんなそうだろうけど。

予防出来るなら予防するのが一番です。

予防出来るものを予防せずに症状を惹き起こさせるのは看護師の怠慢。

看護師には予防するために最善を尽くす義務があります。

ということで!

予防についても頭に入れておきましょう。

 

電解質やビタミンの補給

リフィーディング症候群の予防としては電解質やビタミンの不足により起こりますから、それらを補充してあげることが大切です。

栄養補給を行うより先にビタミンや電解質を補充し、栄養開始時にも栄養とともにビタミンや電解質を補給するようにします。

 

○栄養補給はゆっくりと始める

また、いきなり十分量を投与するのではなく、はじめは少量ずつの栄養補給をしてあげます。

具体的には現体重×10kcal/kg/ 日(重症では5kcal/kg/日)程度から 開始し、モニターしながら100~200kcal/日ずつ増量していきます。最終的には1週間以上をかけて目標量(25 ~30kcal/kg)まで増やしていきます。

栄養開始し、急激に栄養量を増量することもリフィーディング症候群を引き起こす原因となるため、注意が必要です。

栄養開始後、1〜2週間あたりでリフィーディング症候群を起こすことが多いため、症状が出ていないか注意してモニタリングしながら、栄養の増量をしていく必要があります。

 

○継続したモニタリング

継続してモニタリングする必要があるものとして、下記のものがあります。

*全身状態

   →早期の体重増加は体液の増加によることが多い

*血液検査

   →初期のグルコースアルブミン

   →Na、K、P、Mg、Ca、BUN、クレアチニンを継続してモニタリングする

心不全の有無

   →心電図のモニター、呼吸困難の有無、浮腫の出現の有無

 

○高リスク者の把握、リフィーディング症候群を知っておく!

1番大切なのはリフィーディング症候群とは何か、どんな方に起こるのか、どんな症状であるかを医療職が知っておくこと。

そして、そういうリスクがあるのだということを念頭に置き、注意して患者さんの観察をすることです。

 

過去の事例には極度の栄養不良状態にあったのを早く回復させてあげたくて、糖質メインの栄養を投与し、栄養量の増加を早くやってしまい、リフィーディング症候群を起こした例もあります。その事例では医療職がリフィーディング症候群を知らなかったがために死亡しています。

患者さんのためにとやったことで死なせてしまう。

そんなことにならないためにも、勉強して、臨床で生かしていきたいですよね。

 

高リスク者は下記の通りです。

* 下記の基準が1つ以上

    →BMl が16kg/m²未満 

    →過去3~6ヵ月で15%以上の意図しない体重減少 

    →10日間以上の絶食

    →再摂食前の低 K 血症、低 P 血症、低 Mg 血症

*下記の基準が2つ以上

    →BMI が18.5kg/m²未満 

    →過去3~6ヵ月で10%以上の意図しない体重減少 

    →5日間以上の絶食 

    →アルコール依存の既往がある

    →インスリン、化学療法の制酸薬、利尿剤の使用歴がある

上記に当てはまる方は特に注意して観察をするようにしてください。

 

 

 

はい、今回はリフィーディング症候群について、リフィーディング症候群とは何か、そのメカニズムや症状、予防について学んできましたが、いかがだったでしょうか?

皆さんのお役に立てたならば幸いです。

栄養不良が一週間以上続いた患者さんに栄養開始をするならば、今までに説明したことに気をつけてケアをしていくようにしてください。

最悪、死亡例が出てしまうってことをお忘れなきよう。

 

ではでは、今回はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

感謝感激です!

次回もよろしくお願いします。