看護師 勉強

ぴょん吉NSの勉強ノート

看護師のぴょん吉です。勉強内容を載せていきます!

三方活栓って怖いのよ?

はい、こんにちは。

毎度おなじみの看護師ぴょん吉です。

はじめましての方も、そうじゃない方も見ていただいてありがとうございます。

このご縁に感謝感激です!

 

今日は下記の3本立てでお送りまします。

 

  1. 先日あったこと
  2. 三方活栓について
  3. 伝えたいこと

 

三方活栓に自信がないよって方、一緒に勉強していきましょう。

また、新人教育をしている方々。

新人さんが起こしたことです。

新人さんができないのは当たりまえ。

私たち先輩が注意してあげましょう!

こういうことがあるんだということを知ってほしいです!

新人の皆さんや教育担当の先輩たちに見てほしい。

そんな内容です。

 

さてさて。

はじめていきますね。

先日、こんなことがありました。

 

 

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普段、ナースコールをあまり押すことのない患者様からのナースコールがあり、なんだろなぁと思いつつ訪室すると、患者様が困った顔をされてベッドの上に座っていました。

「これ・・・」

なんだか、歯切れが悪い。なぜ呼んだのだろう?

患者様はどうしたらいいかわからないというように点滴ルートを指し示します。

とりあえず、指し示されたルートを見ました。

そして思ったのは。

 

んん?やけに赤いルートだな。

 

て、こと。

今日、この人輸血なんてしていたっけ?と思いつつ、よくよく見てみます。

いやいや、輸血が必要な入院じゃないし。おかしいなと引っかかりは初めからありましたが。よくよくみてみて、さらにあれれ〜となりました。

名探偵コナンの主人公もよく、あれれ〜?とあざとく言いますが。私も言いたくなるような事態がそこにはあったんです!

 

なんと、ベッドサイドが赤いんですよ。

 

シーツも床も真っ赤。

さて、皆さんは何があったと思いますか?

 

看護師さんなら、赤く汚れていただなんて聞いたら血か?なんて思いますよね。

正解、血で汚れていたわけです。

そりゃぁ、患者様も困り果ててしまいますよね。

どうしてそうなっているかよくよく見てみると。

点滴ルートが逆血してしまい、血が止まらず流れ出ていました。

その方はCAS後の患者様で、点滴からも内服薬からもサラサラ薬を入れていたんです。

そのため、血は止まりにくい。

 

ただ。

 

けど、ちょっとまて。なんで流れ出ているんだ?

 

と、なりますよね?

三方活栓がルートにつながっていたんですが、三方活栓のうち、一つにはノバスタンがシリンジでつながっており、こちらは終了したらしく、シリンジの電源が落とされノバスタンがつながっている接続のほうへロックがかけられている状態でした。

もう片方の接続口はフタがされていない状態で放置されていました。

 

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こんな感じでした。

だから、そこから逆血した血液が流れ出ていたのです。

シュアプラグとかさえついてたら、血が固まって、ルートがダメになってたかもしれないけど血だらけにはならなかったのに!

フタがないことにマジかぁって感じでした。

 

ざっくりの流れをまとめるとこんな感じですね。

 

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ここで言いたいことが二つ!

ぴょん吉の言いたいことを聞いてくださいませ。

 

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・点滴ルートは血管に入っているものです。そこからの感染リスクがあります。血液内から感染したらあっという間に全身にまわり危険です!接続口には必ず、フタをしてください!何もなしでの放置は絶対ダメ。

 

・三方活栓のロックの仕方は単純です。実際やってみないとわからないかもしれませんが、勉強し覚えるようにしましょう。

 

さぁ詳しく、三方活栓についてぴょん吉と学んでいきましょうか。

 

 

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三方活栓ですが、下記の2種類のものがあります。

 

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L型とR型ですね。

皆さんの病院ではどちらを使っていますか?

うちの病院ではⅬ型が主です。

時々、r型も見かけますが、主にL型です。

ということでⅬ型から説明しますね。

 

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Ⅼ型ですが、よくよく見てみるとOFFという文字が書かれています。

このOFFの文字を向けたほうにロックがかかります。

OFFが向いていないほうはロックがかかっておらず、解放された状態ということです。

 

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先ほど話した患者様の三方活栓はこうなっていました。

ロックされていたのはシリンジポンプがつながっている方。

ということは?

患者様のルート側と何もつながっていないほうは解放されているということですね。

ゆえに血が流れ出ていたわけです。

呼んでくれる人だったから良かったですが、そうでなければ最悪、出血多量となります。死亡事故がほかで起きています。

 

怖いですねぇ。その怖いという気持ちは忘れちゃいけません。

 

今回は逆血という形でしたが、解放されているということは患者様のルートのほうにも流れることができるということ。

フタもされていない接続口なんて黴菌が入り放題ですね?

敗血症を医療職が引き起こした。これは笑えませんよ?

 

今回は逆血が止まりませんでしたが、逆血した血が固まってしまっていたら。

点滴ルートが使えなくなります。また、針を入れなおす必要があります。痛いのは患者様です。

 

患者様に害をなしてしまうんだ。最悪、死に至ることがあるんだ。

 

それを念頭に置いたところで。

続いてはR型を見てみましょう。

 

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まぁ、図の通りなんだけどね。

矢印が向いている方は解放されている状態であるため、ご注意を。

 

基本、何も流さずにロックをかけてほしいなら患者様につながっているルート側にロックをかけてあげて。

患者様に一番近いところをロック!

そうすれば逆血もしないし、変なものが患者様にもいかないですよね?

 

患者様には元気になって笑顔で帰ってほしい。

誰もが思うことです。

中途半端な知識は危険です。

しっかり、これからも勉強を頑張っていきましょう。

ぴょん吉も頑張っていきます。ともに頑張りましょう!

 

さてさて。

今回はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。